雑感9 浅野史郎宮城県知事講演要旨>

  時事通信社での浅野史郎宮城県知事の講演「新世紀の
産業振興」の要旨を紹介します。
  現代の日本の経済不況、教育荒廃、環境破壊、等の問
題は、21世紀に向けての成熟社会の産みの苦しみである。
日本は、今こそ国としての確かなIdentity,
国家目標を持つべきである。
  仙台「宮城」は、little東京を目指してはいけない。
東京が具現化している価値とは違った仙台のidentity,
specialityを、強く打ち出すべきである。仙台
にしかないもの、他にはないものを明確化し、言語化し、
商品化し、外に発信し続けるべきである。我々もすてたもので
はないという誇りと自信を持とう。
  21世紀の3ケン。
1、地方分権、
2、男女同権、
3、介護保険
  主役の交代。中央から地方へ。地方でやるべきことは、
すべて地方でやる。あれもこれもでなく、あれかこれかの選択
である。優先順位の裏には、劣伍順位がある事を認識せよ。
もはや、国と地方の綱引きの時代ではない。
  首都圏機能移転は、21世紀の初頭を飾るにふさわしい創造的
新都市建設である。経済の主役の交代。中央集権による集積の
メリットも、行き着く所まできた。デメリットのほうが、はるか
に大きい。ゆとり、安らぎ、息抜きをどこに求めるか。老後どこ
に住むのか。大量にふるさと回帰がおきる。女性の力を生かす
社会、企業を、いかに作り上げるか。
  宮城の地域戦略成功の鍵は、介護が、自己完結的に整っている
かにかかっている。いかにして、宮城地場企業を育成するか。
いかにして、中心市街地地域活性化を、強力に推し進めるか。
個性を育て、no1でなく、only1企業、元気な企業を育てる。
仙台は、幸いバブルの影響が小さい。実学の雄、大きな資産である
東北大学の存在を、県民がもっとありがたく思い産学官の交流を
密にし、新たな産業を育てる。弱さを強さに変えるideaを出し
合う。津軽の地吹雪ツアー。新潟の雪下ろしツアーは、今や、おお
きな観光資源である。
  情報通信で立ち遅れた企業は、21世紀は、2度と立ち直れない。
弱さと強さを自覚して、仙台らしさ、宮城らしさを打ち出す。バリ
アフリーは、産業になる。宮城県自身で、あらゆる資金調達方法を
考え、risk,ventureを支援する。産業技術総合センターを
設立し、企業間のコーディネーター役を、積極的に進める。
ないもの探しはやめて、あるもの探しをしよう。
                                                鈴木誠一拝