雑感40 平尾誠二流リーダーシップ
(勝ち負けの前に何をなすべきか)


  
  スポーツの意義として、主に下記の4項目を掲げる。
1、肉体、精神の鍛練。スポーツを通じて、体力、忍耐力、
    協調性、勤勉性、礼儀正    しさが養われる。
2、体を動かす事、プレーする事による楽しさ、喜びの享受。
3、プレーヤーの個性、創造性、判断力の発揮。
4、組織としての統率力の涵養。
  現代スポーツは、中学、高校で勝負にこだわり過ぎている。
日本人は、型にはめるのが好きである。
  ラグビーで言えば、弱いチームは、パスを回す順番までも決めて
しまっている。ラグビーは、瞬間的なスポーツである。どう
やってボールを相手から奪うか。どこに突っ走るか。ごこに
パスするか。一瞬のうちに判断し、味方と敵が反応しながら
ゲームが進行する。敵の戦力、戦略を丸裸に分析して、徹底
的に弱点を突く。弱いチームは、戦況に応じて、プレーヤー
の配置、戦法を変える事ができない。すでに決められた事し
かできない。プレーヤーが、主体的な創造性を働かせて、判
断を下し、戦局を展開する事ができない。
  現代社会は、刻一刻と変化を繰り返している。いわゆるゴ
ール型球技、ラグビー、サッカー、アメリカンフットボール、
バスケットボール、ハンドボールは、プレーヤーの瞬間的判
断力が鍛えられる。サッカーの中田英寿のプレーのすばらし
さは、足が速いとか、キック力がすばらしいといった、肉体
的な強さではなく、優れた判断力である。  試合で120%
出し切れは、所詮無理である。80%〜90%を出しきれば、
十分である。試合では、偶然、奇跡、神懸りは、一切無いと
考える。試合で力を発揮できないのは、力が無いという証で
ある。試合で実力以上の力を発揮できるはずが無い。
  Try and Error.できるようになりたい、成功したいと思っ
たら、まず挑戦してみよ。挑戦し、失敗を重ねよ。その結果、
なぜうまくできなかったかを振り返れ。次ぎに挑戦する時に
練習そのものを工夫せよ。一歩一歩できる事の範囲を広げよ。
前より良くなる、だんだんできるようになる事が重要である。
Try and Errorの経験を重ねる事により、技術だけでなく、
人間としても向上する。あくまでも、自分で自ら考え、工夫
し、取り組み、達成する自発性、主体性が大切である。言わ
れたからやるという指示待ち型では、後に残る知恵、ノウハ
ウが全く無い。
  今、企業の採用判断基準は、言われた事はどんな苦労をし
てでも、やり遂げるといったいわゆる体育会系的な根性、持
続性、礼儀正さだけの人材では、不十分で、常に、創造性、
アイデアが豊富で、主体的に具現化する為の理論を構築し、
実行し、成果を上げる事ができる人材を求めている。時代が
求めているのは、主体的想像力、判断力、決断力、洞察力を持
つ人材である。
  日本のチームワークは、組織としての機能を増幅する為の
チームワークでなく、仲良し助け合いの部分が大きい。 助
け合いは、精神的には大切だが、現実的に助けられているよ
うではいけない。 一人一人が、自分に課せられた役割、任
務を、完璧に果たせば、仲間の手を煩わせる事がなくなるの
で、仲間も自分の役割、任務に集中でき、全体として、ミス
が減少する。真のチームワークとは、掛け算である。一人一
人の持つ創造力、判断力(価値)が大きければ大きいほど、
全体としてのチーム力も大きくなる。マイナスの者が加わる
と全体としてのチーム力を引き下げてしまう。チームの為、
皆の為が優先され過ぎると、自己犠牲をよぶ。一人一人が、
最低限求められている、義務、役割、任務を果たし、更に、
自分の得意な部分で、ベストなPerformanceを出し切る事が、
真のチームワークと考える。

One For All.All For One .
                   鈴木誠一拝