雑感35 <知っててもいいねえ>

情けは人の為ならず。 
  人に自分の出来る事をしてやり、人を大切にし、親切に
する事は、その人の為だけでなく、巡り巡って自分に
良い報いが訪れるという教え。

腐っても鯛。
  元が良いものは、一端落ちぶれても、やはりそれだけの
値打ち、価値があるという教え。

人は落ち目の志。
  重い荷物を背負って登り坂を歩くような逆境の時こそ、
その人の真価が問われるという教え。

雨降って地固まる。
  悪い事、いやな事が重なって、泣き濡れてじっと耐えて
いると、それが幸いしてかえって前より良くなるという教え。

魚心あれば水心。
  魚が水と馴染んで親しくいたいという心があれば、水も
魚に応じるという教え。そちらの出方次第でこちらも意気に
感じて応えるという教え。

知らぬが仏、知るが煩悩。
  人間知り過ぎても不幸の種も増えるだけで、かえって
つまらない事は知らない方がいいという教え。

後の百より今五十。
  先の調子の良い話しに期待するより今今の確実な利益を
確保した方が良いという教え。

迷わぬ者に悟り無し。
  迷い迷い思い思い悩んで初めて悟りの入り口に立つ事ができ、
悩みが無ければ悟る事は出来ないという教え。

灯台下暗し。
  灯台は、遠くまで照らして明るくするが、すぐ足元はかえって
暗いというように、周りの事は、良く見えるが、自分の事が、
一番見えないという教え。傍目八目。

目くそ鼻くそを笑う。
  自分の欠点に気つかず、他人の欠点、短所を嘲笑う事の形容。

論より証拠。
  物事の決着ははっきりつけようとおもうならば、
口先だけの議論よりも証拠を示せという教え。

物言えば唇寒し秋の風。
  なまじ余計な事を言うと、後で人の非難を受け、後悔する事に
なるという教え。

昔操った杵柄。
  若い頃身につけた技能、技術は、長い月日を経ても衰えない
という教え。

二階から目薬。
  目薬をさすのは、自分一人でも、もどかしく、むずかしいものだが、
二階から他人が一階にいる人に目薬をさしてやるように、回りくどくて
効き目が無い、不適切なやり方だという教え。

正宗で薪を割る。
  些細な事を処理するのに、不必要な大袈裟なやり方でやる事の形容。

石橋を叩いて渡る。
  石の橋でも、たまには、穴もあるし、はずれる事もあるという考えの
慎重な用心深い人の形容。物事を素直にとらない、疑い深い人に多い
ように感じる。

対岸の火事。
  主体的な生き方でなく、受け身的な生き方の形容。
自分にとって痛くも痒くもない事の形容。こういう人の多い事、多い事。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
  人が憎くなると顔も見たくなくなるが、それ以上憎くなると、
相手に関係のあるものすべて憎くなるという事の形容。

我が面白の人泣かせ。
  自分は夢中になって面白がっているが、他人には、迷惑この上無し
という事の形容。

空き樽は音が高い。
  中がからっぽの樽を叩くと、高い大きな音が出るように、中身の無い
軽薄な者に限ってよくしゃべり、騒ぎ立てるという 事の形容。

風が吹けば桶屋が儲かる。
  大風が吹くと砂埃が目に入り、盲人が増え、三味線を習う盲人が増え、
猫の皮の需要が増え、猫が少なくなり、鼠が増え、鼠が桶をかじるので、
桶屋が儲かるという三段論法のこじつけの形容。
物事はとんでもない所に影響がでる。又、そんな事を当てにしては
いけないという教え。
                                                      鈴木誠一拝