あの忌わしい平成23年3月11日(金)午後2時46分発生の未曾有の東日本大震災から1ヶ月が
過ぎました。死者13000人、行方不明者14000人、避難民150000人の大惨事で損害は、
被害額25兆円にも及ぶようです。必死の復旧作業で、主要幹線道路の瓦礫処理は、日に日に進めら
れております。水、電気、ガスのライフラインの復旧と並んで、インフラの復旧に懸命です。中でも
JR新幹線と仙台空港の復旧が急ピッチです。仙台空港と、最も被害の大きかった閖上漁港は、余りの
大惨状に言葉を失いました。当社で丁度仙台空港の管制塔の建築現場をやっていまして、当社の営業
マンが、午後2時に打ち合わせ予定が、車が動かず、翌日に予定を変更した矢先に、津波に襲われ、
彼は辛くも難を逃れました。閖上で倉庫業を営む仙台二高ゲタの会で同期の橋浦製麦鰍フ橋浦氏は、
茫然自失のご様子でした。「また一から出直しだよ。」と。今まで橋浦製麦鰍フ巨大なサイロで、
近隣の家の人達は、「日当たりが悪い。風通しが悪い。」と不満があったようですが、「このサイロ
が大津波から守ってくれて今は自分が神様扱いされてそれだけがせめてもの救い。」と橋浦氏はしみ
じみと語っておりました。橋浦氏自身の沿岸部の350坪のご自宅はすべて流されてしまいました。
産業道路、多賀城も車の玉突き事故ですざまじい惨状です。塩釜、松島は想像していたよりは被害が軽
傷でした。松島から30mほどに自宅があった友人は浸水もなくご無事でした。石巻は、壊滅、ズタズ
タ状態でした。息ができないほどの悪臭と大粉塵で目をあけていられない状態でした。今日やっと管総
理大臣が石巻を訪れたようです。「今頃何しに来た。」と多くの市民から罵声を浴びせられたようです。
福島原発に対する初動の遅さだけでなく、他人事の管総理大臣の責任感の無さにはあいた口がふさがり
ません。それに比べ、我が宮城県村井知事は、連日陣頭指揮で現場を飛び廻っており、頭が下がります。
東北人は、辛抱強く礼儀正しいので、必ずや近い将来復興します。皆様、風評に惑わされずに、是非、
東北の米、野菜、果物、魚、肉をすすんで買って食べて下さい。そして自粛ムードを払拭して、東北の
お酒を飲んで今満開であろう花見で大いに盛り上がって下さい。ある漁師の津波に対する言い伝えの教え
です。「眼(まなぐ)は臆病で手は鬼になれ。」