雑感125<より明確に。より具体的に。より主体的に。>

  明けましておめでとうございます。皆様には、ご家族お揃いで、健やかなお
正月を迎えられた事とお慶び申し上げます。今年もよろしくお願いいたします。
今年のお正月は、雪もなく穏やかで、暖かなお正月でした。曜日の関係でゆった
りとお正月をお過ごしになられたことと存じます。 

  ’Yes We Can. We Can Change. Yes We Can.’
これは、第44大統領、バラクフセインオバマの力強いスピーチです。50年前
までは、黒人奴隷制度、リンチ、人種差別が横行していたアメリカから、アフリ
カ系黒人のバラクオバマが、大統領に選出されました。オバマは、ケニア生まれ
の黒人の父と白人の母の間に生まれました。ハワイで生まれ、少年期をインドネ
シアのジャカルタで過ごしました。コロンビア大学で、政治学、特に国際関係論
を学び、ハーバード大学ロースクールで学んだ後、人権派弁護士として、貧困層
救済の為に、尽力しました。2004年、イリノイ州上院議員に当選し、政治家
を志しました。

 マーチンルーサーキング牧師を尊敬し、彼の名演説 ’I Have A Dream’を、
大統領選のスピーチの参考にしたと言われています。「すべての黒人奴隷の子供達
と、それを所有する白人の子供達が、兄弟愛という一つのテーブルに一緒につける
のが、私の夢である。」これが、キング牧師の’I Have A Dream’の一節である。
 オバマは、「白人も、黒人も、ヒスパニックも、アジア人も、皆同じアメリカ人
だ。アメリカが一つにまとまって、’Change Destiny’運命を変えよう。一人一人
が変わって、アメリカを作り変えよう。我々はできる。」と力強いスピーチで、大
喝采を浴びました。

 昨年の世相を表す言葉は、「変」です。バラクオバマが、「Change、We can.」
と言いましたが、自己変革も含めて、すべてのことを変えていかねばならないこと
となります。Changeのgをcに変えれば、Chanceになります。まさに、ピンチは、チ
ャンスです。1月20日に大統領に就任するオバマを見習い、我々一人一人が自己
変革に努め、スクラムを組んで、協力し合って、この100年に一度の危機を乗り
切りましょう。

 平成21年の幕が上がりました。今年は、干支(えと)は、丑(うし)年です。
己丑(つちのとうし)九紫火星中宮の年です。九星気学では、九から始まり一で終わ
るという九年間サイクルで成り立っています。九は、最初、スタートの数字とされて
います。大きな流れが終わり、新しい流れが始まるという意味です。今までの大きな
流れが拡大、上昇、発展であったのなら、次の大きな流れは縮小、下降、後退になる
わけです。紫は高貴な色ですが、火災が最も旺盛な状態の色を表すともされています。
火は、あらゆる物を燃やし、溶かしてしまうことの象徴であるとともに、火が明るく
照らすように、すべての事柄をハッキリさせ、隠されていたものを明るみにだすとい
う性質も意味します。己丑とは、つちのとの意味は、悪いことが溜まっていき乱れや
すくなるので、正していかねばならないという意味です。九紫火星己丑の意味すると
ころは、「新しい流れが始まり、その動きは炎のように燃え上がり、燃え広がってい
き、ことごとく灰にしていく。見たくないものを明るみに出されてしまう。そのよう
な状況を正していこうという動きが出てくる。」という意味です。戦後の九紫火星、
己丑を振り返ると、1946年(九紫)終戦の翌年で、日本は焼け野原状態、預金封
鎖、新円切り替え、猛烈なインフレ、食糧不足。1955年(九紫)55年体制が出
来上がった年。神武景気が始まる。1964年(九紫)証券不況、東京オリンピック
開催、ベトナム戦争が始まった年。1973年(九紫、丑)田中角栄内閣による日本
列島改造ブーム。第一次石油ショック。1982年(九紫)中曽根内閣が発足、増税。
1991年(九紫)バブル崩壊。湾岸戦争が始まる。ソビエト連邦が解体、消滅。
2000年(九紫)そごう倒産。このように九紫を振り返ると、見えてくるキーワー
ドは、不況、大型倒産、財政悪化が目につきます。2009年は、深刻化してくる経
済に、覚悟を決めて対処していくことが必要となるでしょう。

  昨年来のサブプライムローンの焦げ付き、9月15日のリーマンショックから端
を発したアメリカ発の同時株安の金融危機は、トヨタショック等、日本の実体経済に、
大きな影響を与えました。我が建設業界でも、新興のデベロッパー、不動産業界の相
次ぐ倒産がありました。宮城の建設業界においても、期待していたトヨタグループの
車体製造のセントラル自動車の富谷への工場進出も、着工延期や、規模縮小の暗雲が
立ちだしました、又東京エレクトロンの宮城県への工場建設も、見直しの動きのよう
です。しかし、札幌、仙台、広島、福岡の地方都市で仕事ができることは、幸せと考
えなければなりません。東北は、仙台一極集中で、仙台にしか仕事がありません。ま
だまだ仙台で事業を展開する我々は、恵まれているということです。

  さて、鈴屋金物鰍フ今年の行動テーマは「より明確に、より具体的に、より主体
的に。」です。打ち合わせの行き違いを、極力なくすように、より明確に、より具体
的に、より主体的にに行動して参ります。お互いわかったつもりでなく、事前に、徹
底的に、トラブルの種を摘み取っていきます。花より実をとる仕事に邁進していきた
いと考えます。実を伴った原点、本業、本分に、徹した商いをしていきたいと考えま
す。59年の業績と業歴とを、誇りとして、社会的責任を自覚し、地域経済の活性化
の為に、仕事に邁進したいと思います。

 「人は、心で栄え、物で滅びる。世の中は、物で栄えて、人で滅びる。」という至
言がございます。心を高める経営を実践してきた鈴屋金物鰍フ59期の経営は、「よ
り明確に、より具体的に、より主体的に。」を行動テーマとして、お客様の目線で、
地域社会に貢献しようと努力していく所存です。今年は、厳しい年になりそうですが、
「景気は気から。」と言いますので皆様と力を会わせ、明るい年としていきたいと考
えます。

 笑う門には、福来たりです。大声で笑い、不況風を吹き飛ばし、福を招き入れたい
と思います。感謝の気持ちを持って、常に笑顔で、明るい表情で、景気のいい話、夢
のある話で丑年を良い年としましょう。今年もよろしくお願いいたします。                     

                                平成21年 1月1日(木)鈴木誠一拝  

鈴屋金物を末永くご愛顧下さい。
鈴屋金物を末永くご愛顧下さい。