雑感52(Something New、何か新しい事を)

   今、 日本のすべての産業で、多くの会社が、苦戦を強いられている。
今、会社の何がおかしいのか。スピードが命の現代社会において、前例主
義、慣例主義、しがらみにとらわれない企業文化、企業体質が、今、真剣
に問われている。今、苦戦している多くの企業は、過去の成功体験に依存
している。歴史の古い会社、いわゆる老舗ほど、この傾向が強い。21世
紀に入り、企業のフィールドが、すっかり変わっている。現代は、今まで
のすべてのやり方が、通用しなくなった。

  日本企業の良さであった人の和を基調としたAt Homeな企業文化が、次第
に、誰も責任をとらない企業体質を作っていった。ぬくぬくとした温室の中
で、仲良しグループが、社外志向(外向き)より、社内志向(内向きの企業
人を多く作ってしまった。会社が居心地が良く、空気がよどんで、新しい外
の空気を入れる事が、おっくうになった。次第におかしい事がおかしいと気
がつかない、そして自らで自己表現ができない多くの企業人を作ってしまっ
た。現代は、社外の人、異業種の人と接点を持つ事が、大変必要となってき
ている。

  今、大企業で、社内イントラネットを使ったフリートーキング会議という
メール交換が、効果をあげているという。中途採用者の会社へのメールでの
率直な直言が、会社に新しい方向性を示したという。何も目新しい事をしな
くても、言われた事だけをやっていれば、そこそこ出世した時代は、とっく
に終わっている。現代企業は、指示待ち型の没個性のクローン人間がいかに
多い事か。いかに社内にいい意味での競争原理を導入していくか。総論的に
は、Something Newを作りださねばならぬ事は、よくわかっているが、各論に
おいて、具体的に新規事業をいかに展開していくか。一人一人の企業人に、
何ができるかが、今真に問われている。

  IT化が企業に与えたメリットとして、3点を指摘する。
1、必要な情報が早く取れるようになった。
2、意思決定が早くなった。
3、情報が共有化されるようになった。
しかし、縦割り組織、前例主義、慣例主義に凝り固まった従来型の企業が、
いかに多い事か。今、最も大事な目的は何か。その目的達成の為、創造的破
壊をもって、すべて洗い直す必要がある。その為には、一人一人の社員(企
業人)の内面からの活性化、自己革新が必要である。前例主義、慣例主義を
いかに打ち破るかが、キーワードとなる。全てにおいて一新する勇気が必要
である。会社に守ってもらうのか、或は、会社を守るのかといった一人一人
の社員の意識改革こそが急務である。

  21世紀、企業が必要とする人材は、言われた事だけを完璧にこなす人間
よりも、新しい発想、独創力を柔軟に取り入れ、既存の成功体験を全否定し、
Something Newを執拗に求める人間である。無から有を生み出しうる人材が求
められる。従来のマニュアルを打ち破る度胸と、今の自分に何ができるかを常
に自問自答して、新しい行動をおこせる人材が必要である。姿、形があったも
のよりも、今、姿、形がないものを創造しうるバイタリティーを持つ人材が必
要である。自分のやりたい新ビジネスを立ち上げ、楽しんで打ち込める人材が
求められる。
 
  あなたは、何の為に仕事をしているのか。安定した地位、お金を得る為か。
やりたい事が出来る為か。自分の能力を高める為か。新しい事に挑戦できる為
か。今までは、会社が描いた設計した仕事の部分的な役割を演じる事だけで、
事足りた。21世紀は、一人一人の社員(企業人)が、自分で設計を描いて、
それが、マーケット、市場の中で、いかに受け入れられるか、そして、今まで
にない新しい価値を提供できるかが問われている。先ずは、一人一人の社員
(企業人)が、自分から新しい事にチャレンジする事から、21世紀の企業文
化が生まれると考える。あなたにとってのSomething Newとは、何であろうか。?

                         平成13年7月15日(日)鈴木誠一拝