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王JAPAN野球世界一。!!!</font> 雑感114、 王JAPAN野球世界一。!!!

 王JAPANが、キューバを倒し野球世界一になった。アメリカでもなく、ドミニカでもなく、
カリブの赤い稲妻キューバでもなく、我日本が、世界一になった。すごい。感動。歓喜。
野球って、本当におもしろい。今まで見た中で、準決勝の上原快投、代打福留逆転決勝
2ランの6対0の韓国戦、決勝の松坂、渡辺俊、大塚の好投、10対6のキューバ戦、
最高の感動をいただいた。日本に1872年(明治5年)日本に野球が伝わって以来、
最もうれしい歴史的快挙となった。最優秀選手(MVP)には、決勝の先発を含め3勝
無敗の松坂大輔投手(西武)が選ばれたが、選手全員野球、チームワークによる勝利を
強く感じた。第1回ワールドベースボールクラシック(WBC)は、王JAPANが、参加
16カ国地域の頂点をかけた野球初代世界一に輝いた。

 決勝のキューバ戦は、今江敏晃(ロッテ)の適時打などで、初回4点を先取、日本ペー
スで進み、8回裏、1点差まで追い上げられたが、9回にイチロー(マリナーズ)と代打
福留孝介(中日)の適時打などで4点を追加し、五輪優勝3度で、アマチュア最強の赤い
稲妻キューバを振り切った。大リーガーが出身国、地域に分かれて参加した中での初代
チャンピオンは、大きな意味を感じる。日本は大リーグ選手が、イチロー(マリナーズ)
と大塚晶則投手(レンジャーズ)の2人だけで、2次リーグでは米国、韓国に負けて、
1勝2敗と苦戦を強いられたが、準決勝で韓国に雪辱し、決勝でも、王JAPANが掲げた
「Small Baseball」スピード野球、全員つなぎ野球、機動力野球が功を奏し、安定した
投手陣をバックに、「日本野球」を貫き、野球初代王座に輝いた。王貞治監督は、「野球は
スポーツの中で、最高のもの。野球を選手達が、いい形で世界中にアピールしてくれた。」
と語った。イチローは、「野球人生最高の日。素晴らしい仲間と野球ができて本当にうれし
い。この仲間と、1シーズンメジャーリーグで、闘ってみたい。」と興奮気味に語った。

 MVPの松坂、上原、渡辺俊、大塚の安定した投手陣、強い勝負魂でひっぱってきたイチ
ロー、全試合で4番で最高打率4割3分3厘をマークした松中、1、2番打者として「Small
 Baseball」を実践した俊足コンビの西岡、川崎、強気のリードと豪打の里崎、シリーズの
流れを変えた逆転決勝2ラン福留など、全員野球で野球世界一の栄冠を手にした。MVPの
松坂は、球速は最高で154キロをマークし、剛速球で押しまくった。1点差に攻め寄られた
西岡の2塁前のプッシュバントは、賞賛に値する。9回一死一塁で意表を突いて二塁前に絶妙
に転がし、一、二塁の好機をつくった。二塁走者の川崎が、イチローの右前打で俊足を飛ばし
て本塁へ突入。強力ブロックの体勢をとる捕手の股間に右手を差し込んで、ベースをタッチし
た。まさに神の手だった。王JAPANは、「Small Baseball」を掲げ、盗塁は唯一2桁に乗る
13個、犠打も最多の9個を数えた。チーム打率は、トップで3割1分1厘をマークした。
日本ならではのスピード、緻密な小技を生かして、チームワークで、米大リーガーがそろう
強豪チームを見事に撃破し、初めて開催された世界野球のワールドベースボールクラシック
(WBC)の初代チャンピオンに上り詰めた。

 最大の勝因は、何よりも誠実で謙虚な人らしく、誰からも信頼される王監督のリーダーシッ
プに尽きる。王貞治、65歳、868本塁打を打った「世界のホームラン王」が、又一つ新た
な歴史を作った。世界のホームラン王が、世界一の監督になった。日本の野球界の将来のため
に闘うという強い信念の下に、「Small Baseball」スピード野球、全員つなぎ野球、機動力
野球の「緻密な日本の野球」が、豪快な世界の野球に取って代わったことを意味する価値のあ
る勝利と考える。見事に日本野球のレベルの高さを示した大会であった。 世界の王は、奇を
てらわず、オーソドックスな作戦で、個性派のスターぞろいの日本代表をまとめ上げた。

 大リーグのスター選手をそろえた米国やドミニカが敗退する中、勝つために闘志むき出しの
イチローの牽引力も大きかった。率先垂範のプロとしての強い野球姿勢で、日本選手のモチベ
ーションを高め、集中させた。個人主義で孤高天才と私は考えていたイチローは、この大会で、
人間的な評価を勝ち得、男を上げた。それに比べて、参加を辞退したゴジラは、日本人でなく、
ただの怪獣だったのか。王の教え子の井口も出場を辞退。出場を辞退した国内の主力選手も、
まさか日本が優勝できるとは思わず、後味が悪い複雑な心境だろう。彼らの胸中いかがなものか。
この辺が、日本のプロ野球をひぱっていくべき選手達の意識の低さ、自分の事しか考えない
個人主義が、サッカーに取って代わられ、「野球離れ」が指摘される根幹の原因と考える。

 ワールドベースボールクラシック(WBC)野球世界大会に、人生の縮図を垣間見た気がする。
2次リーグで、米国、韓国に負けて1勝2敗と苦しんだ。この時点で、自力優勝の芽はなくな
った。まさかアメリカにメキシコが勝つとは誰もが考えなかっただろう。福澤諭吉が、「天は
自ら助くる者を助くる。」と言われたが、まさに、人は生かさせているということを実感した。
天のアシストは、確かに存在した。私が考える天のアシストは、次の3点である。@メキシコ
のアメリカに2対1の奇跡の勝利。Aアメリカ戦でのデビッドソンのタッチアップの誤審。
かえって危機感をもって日本選手がまとまった事。B韓国戦に2回の敗戦。韓国に傲慢さ
が見え始め、日本に3度は負けられないという闘争心が生まれた事、の3点である。失う
ものが何もなくなって背水の陣でふっきれた事が、準決勝、決勝で、常に先手を取って、
戦いが優位に進められたと考える。苦境を乗り越えての勝利は、人々に人生に対する深い
教訓を与え、野球を超えて、多くの感動を与えたと考える。王監督、全選手が、あきらめ
ずに世界一を目指して戦った勝利への執念が大きく実を結んだ。心からの敬意を表したい、
奈落の底から這い上がっての真の栄冠は、実に価値あるドラマチックな感動的な勝利だっ
た。今回の野球世界大会から、我々は実に多くのことを学んだ。最後まで決してあきらめ
ないこと。Never Give Up。真剣勝負では、技術を超えて、気合、精神力がすべてである
こと。日本代表の誇りを胸に気持ちを一つにして戦っている美しい姿。Team Work。すべて
の日本人に勇気と感動を与えていただいた。日本人よ。王JAPANを見習い、かつての日本人
としての自信と誇りを取り戻そう。王JAPANが、野球世界一になった瞬間、日本は一つになり
ました。王JAPAN、野球世界一達成、おめでとう。そしてありがとう。

                      平成18年3月21日(火)鈴木誠一拝