雑感99 <杜の都にイヌワシが舞い降りた。>
 
 杜の都にイヌワシが舞い降りた。楽天か、ライブドアか。
オリックスと近鉄の合併以降、史上初のストライキなどで
揺れ動いたプロ野球は、来季もセ、パ各6球団で実施する。 
昨日、東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生し、仙台市民は、
新プロ野球球団を大歓迎。この盛り上がりが、東北の経済の
再生、地域活性化につながることを強く望む。球団の名前の
由来については、「東北楽天ゴールデンイーグルス」
略称「楽天イーグルス」(英名、Tohoku Rakuten Golden Eagles)
は、仙台を中心とした東北の人々に愛される強いチームを目指す
ため、東北6県に生息する天然記念物である勇壮なイヌワシに
ちなんで名付けらた。本拠地は、仙台市の県営宮城球場で、
来季からパリーグに加盟することとなる。インターネットモー
ルの楽天(三木谷浩史社長)は、Jリーグヴィッセル神戸の
経営にも参画している。ITの手腕を生かし、「野球事業自体
は、最低4年で黒字にする。」と意気込む。宮城県民や東北全体
で球団を根付かせていきたいとしている。
 
 楽天か、ライブドアかのプロう野球新規参入判断の基準は、
@球団経営の継続性や発展性
A親会社と球団の経営状況の分析であった。
「楽天の方が本体の経営が安定的で、球団の赤字経営により
耐えられる。」と結論づけた。パリーグ最大とされる「年間
赤字40億円」(リーグ平均年間赤字は32億円)の現況を
判断の基準としたと考える。仙台にプロ野球がやってくるのは、
金やんロッテが去って以来、実に28年ぶりとなる。

 インターネット商店街で業界トップの「楽天市場」を率いる
三木谷浩史社長は、情報技術(IT)を生かし、東北楽天ゴー
ルデンイーグルスを見事に末永く経営してほしい。従来の一方
的に流すテレビ中継を越えたインターネットによる試合のネッ
ト生中継、クリック一つで、グラウンドやベンチ内でのやり取り、
ブルペンの様子を見れるようになるなど夢が広がる。パソコンで
野球中継を見る時代が到来し、2800万人のインターネット
仮想商店街「楽天市場」会員向けに「イーグルスグッズ」の販売
球団職員募集も動きだす。公式戦初戦招待券や東北旅館の宿泊券
などがあたるチケットやグッズ販売、ブロードバンド(高速大容
量通信)放送を考えているという。本業のネットビジネスを通じ
た球団の増収策として、楽天は
@試合中継、
Aチケット販売、
Bグッズ販売を挙げる。
チケットやグッズは、国内最大3万7000の契約企業を持つ
仮想商店街「楽天市場」で販売する。楽天は「本業への波及効
果は、球団の赤字を上回ると考えている。楽天はネット中継も
含めた放映権収入を10億円と見込んでいる。インターネット
商店街の楽天は、プロ野球への参入が決まり知名度が一段と向
上し、本業の商店街事業に大きな相乗効果が見込まれる。三木
谷浩史社長が目指す楽天サイトでの取引総額が、年間1兆円の
巨大なネット流通産業も、現実味を増してきた。

 仙台にプロ野球が誕生するまでの球界再編のトピックスを時
系列に整理する。
6月13日    オリックスと近鉄が合併合意発表。
6月30日    ライブドアの堀江社長が近鉄買収の意向表明。
9月18日19日 史上初のプロ野球ストライキ(古田敦也会長、
ヤクルト)。
9月22日    楽天の三木谷社長が宮城球場を本拠地に加盟
申請すると発表。    
11月2日    プロ野球実行委とオーナー会議で楽天のパリ
ーグ加盟が承認される。 

 球場構想のテーマは、BALL PARK。宮城球場の改修で、マー
ティキーナート氏は「ディズニーランドのように楽しく清潔な
球場」を目指す。現球場の外側にスタンドを増築。内野席の座席
間隔を広げて、一人ずつ腰掛けられる個別席2万8000人にま
で増やす。バックネット裏席の雨よけ屋根設置、内外野グラウン
ドの人工芝化も検討している。両翼を99メートル以上に拡張、
スコアボードの電光掲示化、外野スタンドにはエンターテイン
メント性の高い工夫が凝らされそうである。改修費は約30億円
となる見込みである。 

 球団構想は、監督に元中日の田尾安志氏氏(50)、ゼネラル
マネジャー(GM)に、日米でフロント経験豊富なマーティキー
ナート氏(58)ヘッドコーチには、今季横浜監督を務めた山下
大輔氏(52)を登用する。キーナート氏が目指すのは「街と一
緒になる地域密着のチーム」。選手によるサイン会や野球教室等、
ファンサービスも充実させる。地域に愛されるイヌワシ軍団を目指す。
全コーチ陣
ゼネラルマネジャー(GM)、マーティキーナート
1軍監督、田尾安志、中日-西武-阪神    
ヘッドコーチ、山下大輔、横浜   
1軍打撃コーチ、駒田徳弘、巨人-横浜    
1軍投手コーチ、小野和義、近鉄−西武    
1軍バッテリーコーチ、山下和彦、近鉄-日ハム-横浜
1軍守備走塁コーチ、広橋公寿 西武-中日-ダイエー、
1軍守備走塁コーチ、高橋 雅裕  横浜-ロッテ    
2軍監督、松井優典、南海-ヤクルト   
2軍投手コーチ、鹿島忠、中日    
2軍打撃コーチ、上川誠二、中日-ロッテ   
2軍バッテリーコーチ、芹沢裕二、中日    
2軍守備走塁コーチ、清家政和、西武-ヤクルト    
2軍守備走塁コーチ、橋上秀樹、ヤクルト 
を発表した。
マーティキーナート氏は、昨年我早稲田大学スポーツ科学部客員教授
を勤めていた。 スター、若手、地元出身選手とバランスが取れたチー
ム編成を目指してほしい。年俸総額22億円を用意し、元横浜の中村
武志捕手(37)入団が有力である。宮城東北高のダルビッシュ有投
手らの地元の有力選手、大魔神佐々木主浩、阪神金本、横浜斎藤隆等、
地元選手を中心にとってほしい。スター選手には、巨人清原が、華が
あっていい。一場(元明大野球部)に自由枠での獲得意思を伝えたよ
うである。1軍守備走塁コーチ、広橋公寿が、近鉄の岩隈の義父であ
るのということで、近鉄の岩隈にも来てほしい。最も獲得してほしい
選手は、仙台二高から早稲田大学、日ハムにいった江尻慎太郎投手
である。選手の獲得については、早く完全ウエーバー制導入すべきで
ある。5、6月には初の試みとなる両リーグによる交流試合が、今か
ら楽しみである。 
  
 しかし忘れてはならないのは、プロ野球の危機を救ったプロ野球
再編の最大の功労者は、一番最初に手をあげたライブドアの堀江貴文
社長である。東北の人は、義を重んじる人が多いので、堀江貴文社長
支持80%が、支持しているように判官びいきの様相が東北の人々本音
のところであろう。プロ野球12球団維持し、仙台に新球団が誕生し、
東北への200億、300億ともいわれるの経済効果の未来へのドア
を開けたのは、間違いなくライブドアの堀江社長その人である。ライ
ブドア派が圧倒的支持、共感に多かった仙台の人々感覚は、実に正し
いものと考えている。地元の審査結果への疑問の声は、その明確な合
格判定基準が示されなかった事による。後出しじゃんけんの感のある
の楽天は、ライブドアの分まで、頑張ってほしい。東北のファンを魅
了する仙台の球場、そして室内練習場、合宿所等を、開幕まで是非、
間に合わせてほしい。

 スポーツ、音楽に限らず、プロのプレーを生で見ることが、特に
子供達には、大事である。圧倒的な迫力と感動は、生でしか伝わら
ない。新球団と共に、スポーツ、文化、経済交流が一層高まり、東北
の経済の再生、地域活性化の起爆剤になってくれることを切に望むも
のである。いいことずくめのイヌワシ軍団よ、大いにその翼を広げ、
杜の都仙台に、雄雄しく、華麗に、舞い続けてほしい。

          平成16年11月3日(水)鈴木誠一拝