雑感29<お金>

  貨幣(お金)とは、人間が生産する物質的価値を移動、保存する時に使われる。  
貨幣(お金)は、さまざまな物、サービスと交換できる。貨幣(お金)は、価値が
数値化され、何かに変換、交換されてはじめて、意味を持つ。

 貨幣(お金)自体には、何にも意味がない。貨幣(お金)が、物、サービスに交
換されてはじめて、その役割を果たす事ができる。  例えば、ある人が、10000
円札を持って、登山に出かけるとする。登山の途中で、大変おなかがすいて、何か食
べたいという衝動にかられる。しかし、山の中には、コンビニもファミレスもそこに
は無い。貨幣(お金)があっても、そこにニーズを満たしてくれる物、サービスがな
ければ、貨幣(お金)自体には、意味が無い事がよくわかる。貨幣(お金)は、代価
ができて、はじめて意味を持つ。  
 
  人は、物物交換から脱して、物的価値を数値化する為に貨幣(お金)が生まれた。
その意味で、貨幣(お金)が使われる為には、国家、社会制度がしっかりしていないと
機能しない。それゆえ、貨幣(お金)とは、社会制度であり経済制度である。

  しかし、貨幣(お金)による社会的支配権の増大により、現代の人間は、手段である
貨幣(お金)の奴隷に成り下がっていると私には思えてならない。

                                                         鈴木誠一拝