仏教に、無財の七施という教えがございます。無財の七施では、お金が なくても人は、感謝の気持ちは表せます。 @身施しんせ、 重い荷物を持ってやるなど、自ら進んで自分の体で他のために奉仕しなさい。 A心施しんせ、 他のために心を配り、心底から共に喜び悲しみ、他の痛みや苦しみを 自らのものとして感じ取りなさい。 B和顔施わげんせ、 いつもなごやかで穏やかな顔つきで、人や物に接せしなさい。喜びを素直に 顔の表情に表わしなさい。 C愛語施あいごせ、 優しい思いやりのある言葉を交わしなさい。 D慈眼施じがんせ、 慈しみに満ちた優しい眼差しと温かい心で接しなさい。 E房舎施ぼうしゃせ 風や雨露をしのぐ所を与えなさい。相手に雨がかからないように傘を差しだしなさい。 F庄座施しょうざせ、 自分が疲れていても電車の中で喜んで席を譲りなさい。地位や権力を後進に譲りなさい。 無財の七施は、世知辛い現代社会なればこそ、人に対する慈しみ、思いやり、 優しさを大切さにしなさいという教えです。 平成22年5月13日(木) 鈴木誠一拝、