雑感71 <健康>

 私は、幸福とは、次の人生の6分野に対してバランスよく充足を
もたらして、初めて幸福が得られると考えている。
1、健康、
2、家庭、家族、肉親愛、
3、お金、経済生活、仕事、
4、精神生活、教養、趣味、
5、友情、友人、人間関係、
6、社会的貢献、社会とのつながり、
  人間の幸福を支える最も大事な要素は、健康である。健康が無けれ
ば、他のすべての要件が満たされていても、決して幸福とはいえない。
健康を支える要件として次の4分野が重要と私は考える。
1、食事
2、睡眠
3、運動
4、ストレス解消
 健康を支える最も重要な要件は、バランスの良い適量の食事である。
人間が日々必要とする栄養素(脂肪酸、アミノ酸、ビタミン、ミネラル
など)は、約50種類ほどあるが、これらの内、ただ1つが不足しても
体内の代謝が順調に進まない。エネルギーも必要量作れなくなる。細胞
の構成成分の中心的なものの1つは蛋白質だが、体内のそれぞれの場所
で必要とするアミノ酸が異なる。体内では約20種類ほどのアミノ酸を
必要とするが、約半数の10種類のアミノ酸は体内では合成できず、食
事で摂取する必要があり、これらを必須アミノ酸という。1日30種類以
上の食べ物をバランス良く取ることが望まれる。下記が基本的な栄養素
群である。
第一群 良質なタンパク質ーーー豆、魚、肉、卵
第二群 カルシウムーーー牛乳、乳製品、小魚、海草
第三群 ビタミンAーーー緑黄色野菜
第四群 ビタミンC、ミネラルーーー野菜、果物
第五群 糖質ーーー米、パン、麺類、芋類
第六群 脂肪ーーー油脂類

 次に健康を支える要件は、快適な睡眠(快眠)である。睡眠は疲労を
回復し、健全な日常生活を送るために大切なものである。睡眠時間は個
人差があるが、現在の最適時間は7時間と言われている。睡眠は、レム
睡眠とノンレム睡眠の二つに分けられる。ノンレム睡眠が、最初に出現
し、入眠後約90分でレム睡眠に移行する。一晩で約90分ごとに4〜
5回繰り返す。レム睡眠は、急速な眼球運動がみられる睡眠で、脳波上
睡眠第1段階の低振幅パターンが出現する。筋緊張は低下して、脊髄反
射は抑制される。レム睡眠では、夢を見ていることが多い。睡眠の異常
として見られるのが、眠ろうと思ってもなかな眠れない不眠症である。
不眠症の原因として、原発性精神疾患によるもの、身体疾患によるもの、
カフェインなどの物質関連によるものがある。原発性不眠症とは、不眠
症のことで、入眠困難(寝付きが悪い)、中途覚醒(途中で目が覚めて
しまう)などを主な症状とする。精神疾患によるものは、うつ病や精神
分裂病など精神疾患に伴うものである。うつ病や精神分裂病に伴う不眠
は、レム潜時の短縮、徐波睡眠の減少がみられる。眠りが浅くなる。う
つ病の不眠としては、いつもより朝早く目が覚める早朝覚醒が特徴的で
ある。物質関連のものでは、コーヒー等の飲み過ぎで眠れなくなる事が
多い。不安などの心理学的情動的な因子から寝つきが悪いなどの睡眠障
害を生む事が多い。いびきは、睡眠中に起こる呼吸の障害である。年を
とればとるほどいびきが多くなる。60代になると男性の60%、女性
の45%は一晩に1回はいびきをかく。生命にかかわるような睡眠時無
呼吸症が存在する徴候である。200人に約1人の割合で起こる。70
%は肥満した中年男性である。何百回と呼吸が止まってしまう。最も多
いタイプは閉塞性の無呼吸症である。鼻や口からの空気の流れが止まっ
てしまう。なかなか眠れない不眠症の入眠法として、夕方の軽い運動や
入眠前の入浴が有効である。20分以下の短い昼寝は、とても効果 が
ある。

 健康の3本目の柱は運動である。なぜ運動をしなければならないのか。
動物的生活をしていれば運動はいらないが、現代人の多くは体を余り使
わない生活をするようになったので、意識して体を使わないと、健康に
障害をもたらしてくる。日常生活の中で簡単にでき、毎日継続できる軽
い体操を取り入れ、習慣化する事が必要である。ストレッチングは、筋
肉痛、肉離れ等のスポーツ障害の予防として開発された方法である。ス
トレッチとは、伸ばす、引っ張る、広げるという意味である。我が家の
愛猫も毎朝眠りから覚めて動き出す時は、前足をグーッと伸ばし自然に
ストレッチングを行っている。同じ姿勢でずっと仕事をした後は、大き
く背伸びをして体を伸ばしたくなる。筋肉を伸ばすというのは、自然な
疲労回復法で、大変気持ちのいいものである。筋肉は、不良姿勢や偏っ
た動作、習慣等によって疲労が蓄積しやすくなっている。ストレッチン
グは、現代人の為の疲労回復法である。反動をつける柔軟体操では、伸
張反射といい、逆にその筋肉が緊張してしまい、柔軟性が高められない
事が分かってきた。翌日筋肉痛になる事の方が多い。従来の反動をつけ
た柔軟体操よりも、反動をつけない方が柔軟性が高まり、筋肉痛の予防
や治療にも効果的である。インドの伝統的健康法であるヨガのポーズを
参考にして、反動をつけずに筋肉を一定時間伸ばし続ける方法、スタテ
ィックストレッチは、効果的である。現代ストレッチングは、反動をつ
けないスタティックストレッチである。ウォ−キング、ジョギング、長
距離水泳は、身近な有酸素運動である。有酸素運動は20分以上続ける
ことで脂肪燃焼が効果的に起きる。50代の運動として、過激すぎたり、
無理のない全身の筋肉をまんべんなく使い、できるだけ長期間、規則的
に続けられ基礎体力作りとその維持に主眼をおいたウォ−キング、準備
運動、整理体操、ストレッチングが有効である。ストレッチングの際の
注意点は次の5点である。 
1.筋肉、身体を緊張させずにリラックスして行う。
2.はずみ(反動)をつけずに、ゆるやかに伸ばす。
3.強い痛みを感じない程度の最大伸展姿勢を20〜30秒保つ。
4.ストレッチ中の呼吸は止めないように自然に行う。
5.個人によって柔軟性は違うので、マイペースで行う。 
上記のメニューを約15分〜20分程度かけてゆっくり毎日行う。
ちなみに私は、毎日10000歩以上を日課として励行している。

 健康の最後の柱はストレス解消である。生理的な欲求レベルにおいても、
毎日が小さなストレスの積み重ねになっている。無理なスケジュールで身
体を酷使すれば、心や身体はストレスを感じて潜在意識が反抗し始める。
これが自律神経を乱して、ストレス性自律神経失調症を引き起こす。潜在
意識は自己の健康、生命を守ることが目的である。頭、心、身体に適度な
リラックスを与え、十分休息させ本来の目的に向かって活動させ意欲的で
健康的な状態を作るのが理想である。ストレスとは、外部刺激が負担とし
て働く時、心身に生じる機能変化をいう。刺激への対応が脳から伝わり、
自律神経やホルモン、免疫に対して大きな影響を与える。変化の激しい現
代のストレス社会において、精神的に自分を開放する時間を持つ事が大事
である。ストレスが強くなると、肥満を呼ぶ。私も十分気をつけなければ
ならない。

                  平成14年7月27日(土)鈴木誠一拝