現代資本主義、自由主義は、アダムスミスが唱えたように、見えざる手に よって、市場メカニズムを形どり、社会的に望ましい、人類の成長と発展の過 程をたどってきた。 人間が、生活や生産に必要な物、サービスのうち、お金を支払わなくても利 用できるものを、公共財という。公共財の特色は、特定の個人、及び団体が、 独占的に、排他的に所有、使用、消費できないものである。具体的には、公園、 道路、上下水道、空港、港湾、駅、学校、病院等をあげる事ができる。 しかし、現代社会は、世界がグローバル化し、地球公共財という地球規模での 社会的共通資本(インフラ)の整備が必要となってくる。 1、 温暖化阻止、オゾン層の保存、大気汚染阻止等の自然的公共財。 2、 人権、知識、世界文化遺産、インターネット等の人為的公共財。 3、 平和、健康、自由、公生と正義、環境保全、 自由貿易、金融と景気の安定 等の理念的 公共財。 この3つの地球公共財の構築、保持こそが、世界人類の共通の最も大切なテーマ であると考える。 鈴木誠一拝